apple music再生1100時間超え音楽好きが選ぶ2020年ベスト・アルバム30
こんにちは。20代のfortuneです。
2020年はどういった年でしたか?
今年は、コロナウイルスによって今までなかった新しい生活をする、今まで経験したことなかった年になったと思います。
僕自身も今年は楽しみにしていたフジロックやスーパーソニック、ストームジーの来日公演などが延期になり、楽しみしていることがなくなりとてもやるせない一年でした。
例年にまして家にいる時間が多かったため、applemusicを聞きまくった一年でした。apple musicでReplayという一年を振り返る機能があるのですが2020年の総再生時間が1200時間を超えており、単純計算で一日3.5時間ほどapple musicで音楽を聞いていたことになります。レコードでも聴いているため、実際には音楽を聞いている時間はもっと多かったことになります。
今年聞いた楽曲の再生が多いランキングです。2020年に発売されていない楽曲も多いですね。作業用のBGMとして流していた曲が多いです。
レディオヘッドとカニエ・ウエストは僕の中で大好きなアーティストたちです。今年はIN RAINBOWS と808s & Heartbreakをよく聞きました。
さて前置きはこのくらいにして30位から今年のベストアルバムを発表していきます。
音楽聞くのは好きなのですがあまり知識などはないので聞いた感じ、なんとなく良かったと思う音楽を独断と偏見で決めました。ベスト50とか出る作るのがいいと思うんですがその量は僕には無理でした。
2020年ベストアルバム 30
21位から30位
30位 DISTORTION kZm
これはヒップホップのアルバムなのか?というくらい幅の広い楽曲が魅力のアルバムです。東京を代表するクルーYENTOWNに所属するメンバーのひとり、KZMの2ndアルバムであり、チャキズールーがトータルプロデュースとして参加しています。客演にはRADWIMPSの野田洋次郎や小袋成彬、tohjiなど日本の音楽シーンの重要アーティストが並び、それぞれの良さを活かせるのが、KZM凄さだと思います。
29位 ANTI-ICON Ghostemane
フロリダ出身、今はロサンゼルスを拠点に活躍するEric Whitneyによるソロ・プロジェクト。今年コロナがなければSUPER SONICに出演予定のアーティストでした。
メタルやハードコアにトラップを持ち込んだミクスチャーな感覚が新しい音楽
今回のアルバムはそれにエモラップの要素が入ってきたようなアルバム。激重なノイズやブレイクダウンのいれかたがサイコーです。トラップとハードコアの相性が良いことが証明された一枚
28位 Alo アジャテ
埼玉県唯一の東秩父村を活動拠点にしている日本のバンドみたいです。フランスとかでもライブを行っているらしく、3作目のアルバムです。BEAMSレコーズの店員さんにおすすめされてこのバンドを知りました。
このアルバムはずっとリピートするくらい中毒性たかい音楽性です。日本の祭りを思い出すような音楽。日本人なら自然と体が踊りだすんじゃないかと思います。日本っぽいといってもわかりやすいような和モノっぽい音楽ではなくアフロビーツの要素をとりいて歌詞もよくわからない日本語がおおく、日本だけど日本ではない国の音楽といった感じ。ライブをとても見てみたいアーティストの一つ。
27位 Set My Heart on Fire Immediately Perfume Genius
シンガー・ソング・ライター、マイク・ハドレアスことパフューム・ジーニアスが通算5枚目となるアルバムです。壮大な音楽で大聖堂やオペラハウスなどの壮大な室内で聞いているような感覚のするスケールの大きい音作りになっています。愛やセックス、思い出、身体などをこのアルバムのテーマにしているらしくかすれた美しい、ハドレアスの心の声が聞こえてきたようなアルバムです。
26位 through love - EP HYUKOH
韓国のアーティスト良いアーティスト多すぎませんか?
こちらは6曲入りのアルバムEPです。韓国のSuchmosと言われているみたいですがSuchmosよりは幅の広い曲が多い気がします。このEPにはニューウェーブ、ドリーム・ポップのような曲が多いです。今年の2月頃には東京と大阪でライブを行っていたのですが東京は即完売で行けなかったのがとても悔しかったです。
25位 Forever Live Sessions /Men I Trust
みんな大好き、メン・アイ・トラスト
カナダ出身の3人組バンド。このアルバムはガレージセッションとライブ音源の入ったアルバムになっています。2019年に発表しONCLE JAZZの曲を中心とした構成で、全体的に、柔らかいリラックスした空気感をそのままパッキングしたような音がきけます。
なにもしたくないときにおすすめです。
24位 Fragments Melodiesinfonie
スイス、チューリッヒのビートメーカーらしいです。エレクトロの要素がありつつふわっと、宙に浮くような感覚がします。メロウな歌声とビートがとても心地よくアルバム通して流しておけるグッドアルバム作業用BGMやBGMにも最適なアルバムです。
23位 Inner Song Kelly Lee Owens
打ち込みのインスト曲と声の入った曲が順番に流れる構成になっています。もと看護師という独特な経歴をもつケリーリーオウエンス。イギリス、ウェールズ出身のアーティストであり。ビョークやTHE XX、ジェイムス・ブレイクに続くテクノアーティストとして注目していました。前作のアルバムからミニマルな音楽にかわり、ずっとBGMとしても流しておけるようなアルバムでした。
22位 Methyl Ethel Hurts To Laugh
オーストラリアの人気サイケバンドのEPです。
前作のアルバムTriageの制作中に作られた曲らしいです。
多幸感につつまれる音楽です。
21位 YUQCY - EP Naz
沖縄在住の20歳のシンガー
冨田ラボやseihoがプロデューサーとして参加しておりテクノ感あるトラックがとても魅力的です。
和製ビョークと言ってもいんじゃないかという音楽性です
11位から20位
20位 Toner - EP PVA
Ninja tune傘下のBig dadaから発表したサウスロンドンのバンドです。オスカージェーロムやトム・ミッシュ、シェイムなどサウスロンドンはどんどんイケたアーティストが出てきますがこのバンドもそれに負けないくらいかっこよくこれからどんどん有名になっていくんじゃないでしょうか。このアルバムはニューウェーブ、アシッド、エレクトロの、要素からなら独自の音楽性があります。ちなみにMURA MASAがファンを公言しているみたいです。
19位 Passport & Garcon Moment Joon
大阪在住の韓国出身のラッパー、モーメントジューン
一曲目から衝撃を受けたアルバムです。コンシャスでリリカルなラップアルバムで日本語ラップに大きな影響を与えた一枚になると思います。日本に移民問題や外国人労働者、在日朝鮮人など目に見えることが多いけど見ようとしない問題があるとおもいます。そういった見て見ぬ振りをしている問題を日本語をつかって投げかけた2020年最重要アルバム何じゃないかと思います。NIKEのCMが賛否両論を生んでいるいま聞いておくべき一枚だとおもいます。
18位 STAY SEEP 米津玄師
お恥ずかしながらこのアルバムまで米津玄師をしっかりと聞いたことがなく、最近人気のポップアーティストというイメージでした。このアルバムサイコーですね。全体を通してとてもベースの音が気持ちいいです。個人的にはディアンジェロのブラックメシアと同じくらいアナログ的なベースの音がしながらもデジタルのエレクトロ感の合わさったサイコーのアレンジでした。
17位 Regresa Buscabulla
プエルトリコ出身、ブルックリン在住のデュオ、ブスカブラです。アルバムタイトルは立ち戻るという意味らしく、プエルトリコに戻って音楽を作っていく中でのプエルトリコの現状、プエルトリコを襲ったハリケーンへのトランプ大統領への怒りがこもった作品になっています。音楽自体はローファイでポップな音楽でふわっと浮かび上がるような楽しい音楽になっている。このバランスがとても魅力的で2020年の自体観にあっているアルバム。
16位 Notes On A Conditional Form THE 1975
いつものアルバムと違い今回はグレタの語りから始まる22曲の壮大なアルバムです。
今までのTHE 1975史上一番曲の幅の広いアルバムだと言ってもいいと思います。エレクトロからパンク、カントリーまで幅の広さが魅力的なアルバムです。聞くたびにお気に入りの曲が更新されていきました『Yeah I Know』が一番お気に入りの曲です。ブリットホップっぽい聞き心地の良い曲です。この曲についてはapplemusicのインタビューでメンバー全員がトム・ヨークが好きでその影響があるかもしれないと語っており今までの1975にはない新たな曲でした。
スパソニでの来日を楽しみにしていただけにとても残念です。
15位 Modus Vivendi 070シェイク
カニエのレーベルから出したファーストアルバムです。R&B?エモラップ?あまりジャンルに縛られない音楽性だと思います。カニエのレーベルからでているからなの808s & Heartbreakの雰囲気に似ていると感じます。懐かしさを感じるシンセポップな楽曲が多く幸せな気持ちになるような曲が多いです。Guilty Conscienceこの曲はテーム・インパラがリミックスしているのもあってそちらもよく聞きました。
14位 KiCk i Arca
アルカの今回のアルバムはとても聞きやすいです。今までのノイズやアンビエントっぽい感じを残しつつも、怖くなくなっています。いままでのはジャケットのグラフィックの怖さもあって夜一人では聞けませんでした。そして今回はビョークやソフィーといったアーティストが参加しています。
規則性がないように見える曲の展開が多いのですがとても気持ちよく聞けます。規則性が内容に見えて、一定の規則性のあるビートが中毒になるアルバムです。
あとレコード買ったら大きなポスターがついてきてうれしかったです。
13位 Heaven To A Tortured Mind Yves Tumor
イブ・トゥモアのこのアルバムは後ろのビートがシンプルで聞きやすく作られているのでとても聞きやすいアルバムです。ガサガサした特徴的な声があるのでシンプルな聞きやすい展開ながらもかっこよくなっているのかなと思います。
12位 Dead End Adventure Hideyoshi
日本の誇るエモラップアーティスト。つかみの曲 NEW DAYから心を持っていかれる。
はっきりと聞き取りやすい深めの声が感情を揺さぶります。聞き取りやすいフロウのためより歌詞が身にしみます。前向きな気持ちにしてもらえるアルバムです。
majinahanashiは海外の人にもかなり聞かれているみたいです。
11位 박혜진 Park Hye Jin How Can I - EP
韓国DJはYAEJIやPEGGY GOUなどいいアーティストが豊富ですね。これもレコード買いました。女性の韓国語で耳心地いいんですよね。ドリーミー感あるトラックに中毒性あるボーカルの相性が最高です。このアルバムはどんなときに流してもはまるアルバムでした。
あとインスタグラムでよく踊っているのを投稿していてその姿がとても可愛いです。
1位から10位
10位 Making a Door Less Open Car Seat Headrest
このアルバムは発売を楽しみにされていた方が多いアルバムだったんではないでしょうか?僕はこのアルバムとテーム・インパラ、ジェイコブ・コリアーは今年とても楽しみにして待っていました。
ローファイでエレクトロの要素の入ったロックでウィルトレドの渋い声が絶妙にハマります。狭い車の中で製作をおこなっていたことからつけられたバンド、この世界観にハマったら抜け出せません。
2020年のロックはこいつらとテーム・インパラでした。
9位 Seeking Thrills Georgia
UK発エレクトロ・ポップアーティストです。キャッチーで聞きやすさがあるのですが、シンセサウンドをすべてアナログで録音したこともあり、幸せなダンスフロアをそのまま持ってきたような感覚に陥ります。フジロックも出演予定でした。夜のホワイトステージとかだと超最高だったと思います。
8位 The Slow Rush Tame Impala
コロナがなければ夏はテーム・インパラを見てこのランキングも、きっとこのアルバムが自分のなかで一位になっていたはずだ。前半は落ち着いたスローテンポで気だるいイメージの曲が多い、後半に渡って明るい穏やかな印象になりアルバムを通して楽しめた。
Is it trueのさァンク感あるベースの鳴り方がたまらない。
7位 BLACK BANDANA - EP ralph
今年のラップスター誕生で圧倒的なパフォーマンスで優勝したラルフ。ラップスター誕生融資の前にこんなやばいEPだすなら優勝は確実だと思っていた。日本ではまだ馴染みのないグライムやドリル、ダークなビートを乗りこなす楽曲は圧巻。
ビートメーカーもMURVSAKI、Double Clapperzなどダークでかっこいいビートが多い。
6位 The Voyages Crystal Lake
このアルバムは2020年に作られたものではない。「Back To Roots Project」という名の元、クラウドファンディングを通じて初期アルバム2作品の再レコーディングが行われたアルバム。
初期の作品をクリスタル・レイクの今で表現した一枚。初期の作品とういこともあり重めなメタルコアのような曲が多いが、一つ一つの音のキレがよく暗黒の世界が漂うような音作りになっている。ほかを寄せ付けない圧倒的な音の重さ、スケール感が感じれるアルバム。
5位 LiFE LEX
2002年生まれの若手ラッパーのアルバムです。メロウな特徴的な声で英語と日本語を使い分け個性的なビートを乗りこなします。和製トラビス・スコットみたいな感じであり声に特徴があり展開の読めないビートが多い印象です。
特に最後の曲「あなたの幸せが一番」はラップの枠に収まらずバラード調の曲です引き出しの多さが光ります。いい声すぎて心に刺さります。
エモいという言葉が最近はよく使われますがこのアルバムのことをエモいと言うんだと思いました。
4位 AUNTIE イアン・イザイア
途中で途切れた眉毛がとても印象的なアーティスト、イアン・イザイア。ブルックリン出身です。ブラッド・オレンジやイヴトゥモアとも曲をやっています。
2020年聞いたアルバムで一番ファンキーで乗れるアルバムです。オートチューンとの声の相性がよく6曲目のLADY BUGが一番おすすめ
3位 1000 gecs 100GECS
シカゴ発の男女デュオです。トラップに感化されたクリスタルキャッスルと言う言葉がすごくしっくり来ました。色々なジャンルが入っておりカオスな音楽です。
ふざけているような曲の展開やPVが癖になる。
途中のブレイクダウンのところ良すぎませんか?絶対頭振りますよね。
あとPVおもしろい。
しかも7月にはリミックスのアルバムもだしています。しかも参加アーティストがすごい
FOBやチャーリー・エックス・シーエックスとかです。
人選含めてカオスすぎる
2位 Untitled (Black Is) Sault
ロンドン発(これも可能性が高いというだけ)の正体不明のジャズバンドです。たぶん3人組だそうです。このアルバムブラックライブスマターのプロテストアルバムになっておりフリーダウンロードもできます。
このアルバムが出たときは正体不明ということしか情報なかったですが、リトルシムズのグレイエリアを手掛けたプロデューサーが参加しているんじゃないかと言う噂があるみたいです。似ている感じはたしかにあります。ほかにも噂程度に明らかになっていているみたいです。
2019年からハイペースでアルバムを出しておりどれもレベルが高い仕上がりです。
ゴスペルやファンク、ソウル、アフロビート、ブラックミュージックが与えた影響、決意、闘争、抵抗を表現したとても考えさせられるアルバムになっています。
1位 Djesse Vol. 3 ジェイコブ・コリアー
2019年頃からちょくちょくこのアルバムの曲が公開されていき、出るのをまだかまだかと首を長くしてまっていました。1994年生まれで僕と年齢が同じです。ロンドンを拠点に活動を行うマルチミュージシャンです。プロデュース、作曲、ミックス、レコーディング、アレンジ、演奏のほぼ全てを自分で行っている天才です。(天才とか使うのは安直すぎてなんか嫌なんですがほんとにそれが当てはまります。)
いや天才だろ。一人なのに服を変えている細かさ。
今回のアルバムは本人いわく「ヒップホップ、R&B、エレクトロ、デジタル・サウンド、ポップ・ミュージックをすべて合わせた、これまででもっともファンキーなサウンド」とのこと。
さらに今作はDaniel Caesar、Jessica Reyez、Kiana Lede、Kimbra、Mahalia、rhapsody、T-Pain、Tank and the Bangas、Tori Kelly、Ty Dolla Signといった豪華なゲスト陣も参加しており、数々のコラボレーションが良い化学反応をおこしています。
それとTy Dolla Signはここにも参加しているんかという印象です。なんでもいますね。今年は自分でもアルバムを出していましたが
DJESSEは今回が第3段、第4段まであるみたいなので次回作が楽しみです。
最後に
今年はとても素晴らしいアルバムばかりで今年はこれこのアルバム!みたいなのはなかったですがどれもよく選ぶのが難しかったです。いいなとおもうのは感覚なので言葉にして伝えるのがとても難しく良い経験になりました。
読んでいただきありがとうございました。